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<<   作成日時 : 2015/06/28 08:50   >>

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転載

20年間のグローバル化と構造改革の成れの果て。

先日、コメント欄で述べたことを少し修正して、記事にしたものです。

外需を中心に据えるかぎり、新興国との安物作り競争が避けられない。コストを下げ、人件費を下げ、下請けに負担を負わせ、格差や貧困が広がり、日本人全体が不幸になるばかりである。

ソニーも、パナソニックも、シャープも、さまざまな試行錯誤を重ねてきたが、結局、零落が避けられなかったではないか。

この国民経済の零落こそが、冷戦が終結し、バブルが崩壊した90年代以降、特に、2000年代前半の小泉構造改革によって、一貫して、日本を襲ってきた問題ではないか。

「失われた20年間」と呼ばれる経済の零落は、次のような要因で起きた。

1. 冷戦終結によって、東西の壁が壊れ、東側諸国に温存されていた安い労働力に、西側の資金や技術が投入されるようになり、日本の企業や労働者は、東側新興国の安い労働力と互角に競争しなければならなくなった。

2. 90年代以降、アメリカが日本に、執拗に産業構造、社会構造の転換を求めるようになった。いわゆる「構造改革」である。橋本政権が、アメリカの圧力の下で行った金融ビックバンによって、護送船団方式が崩れ、規制緩和が進み、金融が自由化され、グローバル化された。

3. その結果、かつては、投資家も日本人、社員も日本人、経営者も日本人、消費者も日本人であった、内需中心の日本の企業の経営構造は壊れ、投資家、従業員、経営者、消費者という「ステークホルダー」を、多くの外国人が占めるようになった。

4. 日本人が企業の「ステークホルダー」を占めていた時代には、企業経営は、ステークホルダー全員が幸せになる円満な家族的経営が守られていた。政府による護送船団方式もそれを支えた。ところが、外国人が、企業のステークホルダーの地位を占めるようになってからは、株主利益を中心に据えた、偏向した企業経営が行われるようになった。

5. その結果、企業は目先の利益追求とコスト削減ばかり追求せざるをえないようになり、工場や技術や資本の新興国への移転が進んだ。産業の空洞化である。

6. また、従業員ををリストラし、非正規雇用を増やし、日本人の賃金を下げてまでも、企業業績と株主利益の確保が優先されるようになった。リストラされた技術者たちは、新興国の企業に再就職先を見つけるようになった。

7. これらのことは、新興国の発展を助け、日本の内需はやせ衰え、日本企業は、ますます自分たちの首をしめることになった。

要約すれば、バブル崩壊以降の、「失われた20年」の元凶は、グローバル化と、構造改革、つまり、内需主導型の経済構造をわざわざ壊して、外需主導の経済構造、経営構造への愚かな転換を図ったことにある。

その一方、バブル崩壊まで、日本の戦後経済を発展させてきたものは、一言でいえば、高い「国民の資質」であった。

製品やサービスに対する高い要求水準をもった日本人の消費者が存在し、 高い要求水準をもった日本人の消費者を満足させることのできる 質の高い供給能力を持った日本人の生産者が存在し、 そこに、日本人が長い時間をかけてきて蓄積してきた国内の資金が投入され、日本人が、日本人の手によって、日本人を幸せにするための経営がなされていた結果、生まれたのが国際的競争力の強い数々の大企業なのであり、最初から外需に標準を合わせた企業経営がなされていたら、日本の経済成長は存在しなかっただろう。

日本人が、日本人の手で、日本人を幸せにするために生産した結果、車を作ろうが、家電を作ろうが、肉や野菜や果物を作ろうが、どんな商品を作ろうが、どんなサービスを提供しようが、他のどんな国も太刀打ちできない強い競争力をもった経済が成立した。

これは、戦後になって初めて、日本が強い経済力を手に入れたということではなく、幕末に日本を訪れた外国人の記述を読めば、江戸時代の日本がすでに高いポテンシャルをもった国であったことがわかる。


實際的及び機械的技術に於いて日本人は非常な巧緻を示してゐる。そして彼等の道具の粗末さ、機械に對する知識の不完全を考慮するとき、彼等の手工上の技術の完全なことはすばらしいもののやうである。日本の手工業者は世界に於ける如何なる手工業者にも劣らず練達であつて、人民の發明力をもつと自由に發達させるならば日本人は最も成功してゐる工業國民[マニュファクチャ−リング・ネーションズ]に何時までも劣つてはゐないことだらう。他の國民の物質的進歩の成果を學ぶ彼等の好奇心、それを自らの使用にあてる敏速さによつて、これ等人民を他國民との交通から孤立せしめてゐる政府の排外政策の程度が少ないならば、彼等は間もなく最も惠まれたる國々の水準にまで達するだらう。日本人が一度文明世界の過去及び現在の技能を所有したならば、強力な競争者として、将來の機械工業の成功を目指す競争に加はるだらう。
(出典: マシュー・ペリー『日本遠征記』)


そのような日本の強みを一つ一つ破壊し、つぶしていったのが、90年代以降の、日本の弱体化と富の簒奪をねらったアメリカによる構造改革と規制緩和の要求であり、中国や韓国などの新興国との不毛な消耗戦であり、失政に失政を重ねた自民党政治であり、それを支えた日本人自身の愚かさであった。

20年間に及ぶ、グローバル化と構造改革のなれの果てとして、「失われた20年」と呼ばれる日本経済の凋落があるというのに、その失敗から何も学ぼうとせず、これまで以上に徹底したグローバル化と構造改革という国家の自滅へとひた走る安倍政権。

そして、そのような政権をいまだに支持し、TPPというグローバル化と構造改革の極致に拍手喝采を送る、犬や猫ほどの学習能力も持たない、愚かな日本の自称「保守」勢力・・・。

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